多くの人が「食べる量を減らせば痩せる」と信じています。確かに、摂取カロリーを抑えれば体重は一時的に落ちます。しかし、その裏で便秘を抱えたままダイエットを続けていると、むしろ痩せにくくなり、リバウンドや体調不良を招きます。
私は過去に何度も「食べていないのに痩せない」という壁にぶつかりました。体重計の数字ばかり見て、排泄や代謝といった“出す力”を軽視していたのです。しかし、便秘を解消し、内臓の働きを整えてからは、自然と体重が減り、−10kgを達成しました。しかもリバウンドは一度もありませんでした。
便秘がダイエットを邪魔する理由
便秘とは、腸の中に不要な老廃物が滞っている状態です。このとき体内では以下のようなことが起きています。
-
老廃物が長時間とどまることで、有害物質が再吸収される
-
血流が悪化し、冷えやむくみにつながる
-
腸の動きが鈍くなり、代謝全体が下がる
つまり、便秘を抱えた体は「燃やすどころか溜め込む」方向に働いてしまうのです。カロリー計算をどれだけ頑張っても、根本的な“出口”が塞がっている以上、スムーズに痩せることはできません。
食事制限より大切な“出せる体”づくり
食べ過ぎを減らすのは確かに効果的です。しかし、それ以上に大切なのは「出せる力」を整えること。私が意識したのは次の3つです。
-
内臓を温める
腸は冷えると動きません。私は毎日の入浴、腹巻き、寝る前のお腹温湿布を習慣にしました。これだけでも便通が変わります。 -
水分と呼吸を見直す
水分不足は便秘の大きな原因です。朝はコップ1杯の常温水を飲むようにしました。また、呼吸が浅いと自律神経が乱れ腸が固まります。意識して深呼吸を取り入れるだけでお腹の張りが軽くなります。 -
小さなストレッチを続ける
激しい運動は不要です。寝る前に軽くひざ抱えストレッチをするだけで腸の動きが促されます。ポイントは「毎日続けられる軽さ」です。
体験から得た気づき
以前の私は、便秘を放置したまま「糖質制限」や「断食」に走っていました。確かに短期間で2〜3kgは落ちます。しかし肌荒れ、疲労感、気分の落ち込みといった不調が出て、続けられませんでした。
一方、排泄を整えてからは、同じ食事量でも体重が減っていきました。特に印象的だったのは、基礎体温が+0.6℃上がったことです。体が温まると代謝が活発になり、脂肪が自然と燃えるサイクルに入るのを実感しました。
ダイエット成功の順番を変える
多くの人は「食べる量を減らす → 痩せる」と考えます。しかし、本当の順番は逆です。
-
内臓を温めて便秘を解消する
-
出せる力(排泄・代謝)を整える
-
その上で食事内容を見直す
この流れにするだけで、同じ努力が何倍にも効率的になります。
まとめ
便秘のままダイエットをしても、数字は動かず、体は疲れていきます。大切なのは「食べないこと」ではなく「出せる体をつくること」。
私が10kg痩せられたのも、まず排泄と内臓温活を整えたからでした。数字より先に“出せる力”を意識してみてください。痩せるのはその後、自然についてきます。
コメント